読むヨガ■「ボランティア」
世の中には「ボランティア活動」という奉仕の精神を発揮できるすばらしい行為があります。
社会で起こる様々な事象や事件や出来事などで、人手が足りない地域や場所で率先してお手伝いを行うあれです。
でもこの「ボランティア活動」は、わざわざ該当地域に出向いたり、手弁当で活動の出費を重ねたりしなくもて、簡単に楽しむことができます。
その方法は、、、、
『自身が関わるすべての人たち(モノやコトも)に、限りなく真摯に誠実に接する』ことです。
これをヨガの世界では【カルマヨガ】と呼びます。
日常生きる中で、まったく見返りを求める気持ちが無く人に接することが、果たしてどれぐらいあるでしょうか。
人は無意識に何かを期待して言動を発していますし、自身が生きるために行動をしているので、見返りがあることのほうが当然と考えても仕方がありません。明日や未来のために生きているので、どのような場面でもその布石が必要なことは言うまでもありません。
ですが逆に、すべてに対して見返りだけで考えて生きているわけでも無いはずです。
ご自身の言動を振り返ってみてください。完全にすべてを見返りだけで生きていますでしょうか。
なので、この「見返りを求めていない瞬間」を見逃さないことが大切になってきます。
可能な限り、自身と接触する周囲の人に「愛」をもって接することを意識してみるのです。
見返りを求めない「無償の愛」と聞くと誰もが「母の愛」を想像しやすいと思いますが、例えば赤ちゃんに、「将来この子に何をしてもらおうかしら~」と考えながらお乳を飲ませる母親が果たしてどれだけいるでしょうか。
母親という存在を経験した方は、その感覚を思い出すと参考になるかもしれません。
ただいくら「母親」と言っても、子供に自我が芽生えて来て人格がはっきりしてくると、あっという間に無償の感覚はどこかへ行ってしまいます。それぐらい「無償」の感覚を維持するのは難しいということです。
常日頃、自身が発する言動を少~し観察してみて、見返りではない気持ちで行っている瞬間にフォーカスしてみてください。
これを膨らませながら生きることを【カルマヨガの実践】と言います。
「忙しいしカネも無いし、ボランティアなんてやってるヒマねぇわ!」というイイワケをせず日常の中で簡単に「ボランティア活動」ができるようになるカルマヨガ。
日頃ボランティアに憧れを抱いている方には、是非おすすめしたいヨガです。