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教典deヨガ■バガヴァッド・ギーター第6章6節

「心」を統制できる者にとって「心は最良の友」であるが、
「心」を克服できない人にとっては、「心こそが最大の敵」である。

人は、感情の動きにたやすく揺さぶられる。

感情の波に巻き込まれている間は色々と見失う。

これすなわち「敵」となる。

人は悟りに向かうことで感情を失うわけではなく、感情に揺さぶられることが徐々に少なくなってくる。

人間である限り感情の動きは大きかれ小さかれ必ず発生するようになっているが、これの波に飲み込まれていないために感情を「観察」できる位置に立っていられる。

こうなると、感情の機微を客観的に面白がれるまでになり、そして静かに、進むべき方向を見つけやすくもなってくる。

このようにして、感情をつかさどる「心」という存在は自己を楽しませてくれる最良の友となり、人生の頼もしい同伴者となっていくのだ。